《MUMEI》 告白その日から俺は毎日通っていたバンドの集まりにほぼ顔を出さなくなった 週に1回全員参加のミーティング以外優太とは会わない。というより、会えない。彼女ができたと嬉しそうに笑ったあいつを思い出すから。そしたらこの恋心は今よりもっと窮屈な場所に閉じ込められた。一生ここから出ることのない想い。 「はあ。」 なぜだろう。こういう時だけいつも書けないような詞が浮かんでくる。 この詞が完成したら俺の気持ちは優太にバレてしまうのだろうか 「何でこんな好きになっちゃったんだろ。」 それっぽい台詞を言ってみる。どうやったって優太が俺を好きになることはない。それならくっさい詞でも書いて、砕けてしまおう。俺は休まず手を動かした。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |