《MUMEI》

「優太、急に呼び出してごめん。」
「ううん!ここ2ヶ月位歩夢くんあんま集まりに来てなかったよね?寂しかったんだよ〜?」
可愛く笑う君。そうか、2ヶ月もたったのか。寂しかった?そんなの俺が一番思ってる。ああもう我慢なんてできない。
「これ、みてほしい。」
1枚の便箋に書かれた詞これは優太へのラブレター。だから、一番みてほしくなくて、一番みてほしい人。
「これ、新しい詞?…」
読んでる間の沈黙が苦しい。
「これラブソングだよね?珍しいね。しかも失恋ソングなんて。歩夢くん、失恋したの?」
心配してくれてるけど、誰に失恋したか知ってんのか?
「それ、お前に向けた俺の気持ち。」
驚いている顔。俺は続けた。
「でもまあ、他に好きな人出来たから安心して。」
平気な顔して嘘ついた。

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