《MUMEI》
あんたなんか
   〜麗羅視点〜


『暫く突っ立っていた後に


お母さんが心配になって


私は、1階に降りて行ったの。


そしたら、お母さんリビングにある椅子に


座ってた。


私が声をかけようとしたら


お母さんこっちを向いて


立ち上がった。


そして焦点が合わない目で


私を見据えて


"パパね、出て行っちゃったの。


あんたのせいで・・・。


パパね「お前のこと


本当の娘だなんて


思ったことなかったよ」


って言ってた。


あんたがパパと私のことを


追い詰めたの。


あんたさえ居なければ・・・


あんたなんか


・・・・・産まなければ良かった"


って涙を流しながら言った。


お母さんは、私のこと


"麗羅"って呼んでくれなくなってた・・・。



私が居なかったら


お母さんとお父さんは


今も幸せに

暮らしてたかもしれない・・・。』


そこまで話すと


今まで我慢していたものが


一気に溢れてきた。

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