《MUMEI》
変態同級生(学園もの)1の3
「そうですね。貴方も俺なんかと話したって楽しくないでしょう?先生に席替えでも頼んでみます?」

ってかむしろ、頼みたくてたまらない。

「んー?いやこのままがいいなー。お前面白いもん」
「は?」

何言ってんだこいつ…

「ふつーの奴等は俺と目を合わせよーともしねーのに、お前は別だな」

あれは不可抗力だ。

「そーだ、俺とオトモダチになろーよ」
「はあ!?」

またこいつの言葉に驚かされる。

友達だと?ふざけてんのか?

「ふっ。敬語じゃなくなってきてるし」
「ちっ…くそ」

と、教室に先生が入ってきた。

「はい、朝礼始めますよ。席についてくださーい」

朝礼中にプチ自己紹介があり、隣のやつの名前が角田永(ツノダ エイ)ということが分かる。

朝礼が終わり1限目の授業の準備を始めようとするといきなり横から腕を捕まれた。

「那都ちゃんちょーっといいかなー」
「ちょ!角田永!」
「あ、名前覚えてくれたんだー。うーれしぃ」

角田はそのまま俺の腕を掴んだままズルズルと引きずって行く。

「おい!どこに行ってるんだ!」
「んー?那都ちゃんとイイコトしたいなーって思ったんだー」

は?いいこと?

体格差のせいでろくに抵抗が出来ないとわかった俺は、そのまま角田に引きずられながらどこかへと連れて行かれた。

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