《MUMEI》
召喚士ルシアとフェッセン征空団
フェッセン征空団での任務は護衛が殆どだ。飛行船での運搬を手助けすることを生業としている。故に、飛行系の召還獣が大半を占めていた。


「じゃー、団員バラバラに仕事しとるし、紹介してまわろか。」

町に着くと他のメンバーは町で各々任務や、買い出しなどしているという。クレッセルは団員を紹介してくれるという。

「じゃあ、まず自分から。フルネームはクレッセル・ローステイト・クリアンネイト。長いしクレッセルって名乗ってんねんわ…。知ってるやろうけど、団長な。」

コーネリアがやってきてルシアに一礼する。

「コーネリア。副団長です。」

コーネリアは他の仕事があるらしく足早に去っていく。現在の団員は2人とルシアを含め8名。クレッセルに連れられ酒場に向かった。



「やっぱここか。アンタ、大丈夫なんか?」

酒場で数本の空瓶を転がして、いびきをかいて寝ている大男がいた。どうやら彼もフェッセン征空団の一員なのだろう。

「ごめんな、酒臭くて…はぁ、あんなとこに酒樽が!」

寝ている彼の耳元で大声を出す。瓶ならあるものの、樽など全くない。しかし彼は飛び起きた。

「酒だとぉ!?…ん?団長じゃねぇか。」

どうした、と全く話が読めていないようだ。クレッセルが「新入り来るって言ったやろ」と言うとやっとわかった様子だ。

「…あぁ、悪かったな。オレはハースト。よろしくな。」

そろそろ船に戻ると言うので、2人はハーストを置いて酒場を出る。そして次は市場にむかった。

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