《MUMEI》
目的
小さな村にある何の変哲もない家の鏡からザルエ達は出て来た、ザルエ達の目の前には黒い瞳と長い黒髪をもつおっとりした女性がいた

「あなたどこから入って来たの?」

「どこって言われても鏡としか言えない」

「もしかして、私の願いをかなえてくれる妖精さんですか?」

「妖精って俺の事か?」

「あなた以外に誰がいるんですか〜」

「……違う」

いつの間にかザルエは彼女のペースに巻き込まれていた

「じゃあ、神様とか?そんなわけ無いよね〜」

「……近い」

「近いって、なによ」

「一回しか言わないからよく聞けよ、俺は、死神だ」

「………死神?」

「そう死神」

「そんなに小さいのに?」

「死神に大きいも小さいも無い!」

「そっか〜、私を殺しに来たの?」

「死神=殺されるって考えやめてくれ」

ザルエは確実に目的を忘れていた

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