《MUMEI》

「さくらーん!遅いよーっ」


「えっ!?これでも早くに部屋出たのに」



翌朝、1階につくと
花園寮住人全員が
揃っていた。


「私より遅く来た人は皆遅いのー!」


「えええっ!?」


理不尽だ。


「しゅっぱーつ!」


狼狽える私に
お構い無く
ダッシュで
校舎に向かう
美鞠さん。


後からついていく
蓮華くんと雫さん。
そのまた後を
距離を置いて
ついていく椿さん。


置いていかれないよう
慌てて蓮華くんの
隣まで走る。



誰かが待っててくれる
のって、なんか
嬉しいな。


明日はもっと早く
部屋を出よう。

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