《MUMEI》
ザルエの笑い
ザルエはニヤニヤと笑いながら女に問い掛けた

「ここらへんに墓場とかないか?」

「それが人に物を聞く態度、私より年下なくせしてさ〜」

「あんたより年上のはずたが」

「え?あんた年いくつよ…」

「253歳」

「えぇぇぇぇ!?」

「あんたは?」

「21…よ」

「あんた25だろ?」

「何でそれを」

「ところで、墓場無いのか?」

「無いわよ」

「ふ〜んじゃあ、あんた殺したい奴とかいないか?」

「い、いないわよ」

慌てふためいた様に女は言った

「そうならいいけど、またねお姉さん」

ザルエは薄気味悪くニヤニヤしながら扉を開け家から出て行った

「そう言えばまだお前に名前つけて無かったな?」

「キュ〜」

「俺の父さんの名前をつけてやろう」

「キュッゥ〜!」

龍神は少し怒った様に啼いた

「じゃあ母さんのをつけてやろう」

「キュキュ〜」

気に入ったみたいだった

「よろしくな、レミール」

「キュ〜ゥ」



死界、死都の教会死十の間にて

大きな机を囲むようにして十人の死神が座っていた
そして頭の堅そうな一人の女が意見を述べ始めた

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫