《MUMEI》 地殻変動人の見様に老舗和菓子店 の清楚な看板娘と云った 評判を地に落とし、自分 の存在する地平に巨大な 地殻変動を誘致した基地 ファッカー集団の一人の 野郎は不可視の領域に隠 れている訳でもないのに 素性が判らないと云う事 は、ジョン・レノンめいた 眼鏡の愛用者の私を苛立 たせた。是非とも野郎の 素顔を白日の元に晒して 「マジ基地ファッカー」 と書かれたボートを奴の 首に吊るして市中引き回 しの上ハラワタを抜いて ブッ殺して葬って遣る。 その結論から云うと同じ 高校に通う奴は私の隣の クラスの体育委員でして 「目が悪いからー」と云 う事を改めて追認した。 卓球部の野郎も活動実態 の不明瞭なESS部員の 私の事を知らなかった。 「おや、学生さん」何て 挨拶すると「君の制服姿 を拝見出来るとは貴重な 瞬間に立ち会っている気 がしますね」と答えた。 「割とリベラル的な見解 だな」「放課後の教室で 君と二人っきりですね」 「それこそ身の破滅、お 前のような美少年と自分 とでは嫉妬されるわい」 「美少年、お世辞が上手 いんだけど、3回遣った 仲じゃないんですか?」 「フ、一発遣るも二発遣 るも同じ、と云いたい」 「違う、誤解だ」放課後 の教室で何やら親し気に 将棋の駒を動かして会話 を交わしているだけでも 腐女子の羨望の視線を感 じて優越感を自覚した。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |