《MUMEI》
たまゆら
母親譲りの朱色の頭毛と

白磁の肌を備えた芸術品

と賞賛される程の美貌に

恵まれてはいるが、好き

勝手に喋らせると気の弱

い男なら卒倒し兼ねない

程辛辣な言葉を吐くので

誰からも嫌われている実

に高飛車な女の私は常に

妖刀(たまゆら)を持ち歩

いていた。一度その鞘を

抜くと血を見る迄絶対鞘

に収まらない妖刀を前に

隠忍自重を続けていた奴

らだったが、イケメンの

誉め言葉に弱く、儚く俄

に色褪せるのなら誰かに

見せん梅の花、と云った

心意気も強い私は素っ裸

で、ウチの学校の凶暴な

マジ基地外ファッカーを

選抜したような10人に

手足を磔にされて後ろ手

に拘束されている状況。

マジ基地連中の圧倒的な

力を目の前に恭順の意を

示さなければ不可ない。

「ブブー、ゼーゼー、」

猿轡を咬まされた私の声

は声として響かないし、

連中は次々と和菓子饅頭

と菊の花に挿れて胸元の

辺りにブッ放している。

「オラオラ、高飛車な女

のケツを叩きながらハメ

倒して遣るって最高だ、

もっとケツ振れ」状況の

悪さは一目瞭然である。

しかし、私は己を委ねる

事なく殿方を受け入れて

SEXを利用して殿方を

出玉に取る魔性の女だ。

「そう、そうだ、素直に

ケツ振ってりゃ手荒な事

しねぇで済むんだ、俺の

女になるか?ほら見ろ此

のアバズレ可愛いかも」

「兄貴独り占めはー」。

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