《MUMEI》
緊縛遊戯
「?」マークのマジック

で胸元やら下腹、太股に

言語化し難い程破廉恥極

まりない感の実に卑猥な

言葉を落書された上に、

おっぱいばいーん状態に

拘束されて顔面崩壊、鼻

フック、そんな風な状態

でマジ基地ファッカーの

ボスキャラのウチの学校

の定時制に通う60才の

魚屋のオジサンのアジト

に行くのである。勿論、

今は高飛車な女のコの私

の言動を是認させて来た

妖刀(たまゆら)はない。

因みに一瞬、刹那と云う

意味の玉響(たまゆら)は

本来「たまゆら」って読

む、と云う確証はない。

古代の日本人の感覚では

ド派手な擬音を表す言葉

として使用した可能性の

方が高い謎めいた言葉。

そんな事は今はどうでも

良いでしょう。何事に対

しても寛容なスラム街を

行き交う人々も緊縛遊戯

に耽っていた真っ最中に

戸外に出て来たような私

の痴態に目を見張った。

「AVの撮影か?」「此

の娘のスタイル好いから

目立つんだけどー」頭上

を飛び交う言葉を一挙に

詳述すると日本語が滅法

メチャクチャになった事

を立証する例として実に

面白いかも知れません。

魚屋のオジサンと私は幼

い頃から砕けた雰囲気の

会話を重ねていたから特

に何事もなく家路と云う

名前の平穏な日常の世界

に戻れたのではあるが、

鼻糞を穿る、プ、マンペ

する、涎垂らす、魚屋の

オジサンの家の居心地の

良さを覚えてしまった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫