《MUMEI》 寂しい夕暮れ時節足動物門甲殻網等脚目 て云うんだ。虫とは云え 昆虫じゃないんだ、百足 でも蜘蛛でもなくて何と 蟹や蝦の仲間何だ(喜)。 (。∋(ぇ)∈)(ノД゜。) 「へーそうなんやー」。 本当に幼い頃の私が会話 を交わしていた相手こそ 魚屋のオジサンだった。 その当時は魚屋でもなく 運悪く若年性ホームレス に陥ったオジサンは常に 空腹を抱えていたから今 よりも身体は細かった。 「オジサンてルンペン何でしょ?」随分と残酷な 事を口走ってしまった。 「いらっしゃい、甘いお菓子を食べましょう」。 その女児の口走った血の 通った人間の暖かい言葉 は迫害される事に慣れた オジサンの凍てついた心 に恰も鋭利な刃物の如く ブスリと突き刺さった。 即ち魚屋のオジサンは実 は先代の魚屋のオヤジに 大層気に入られて今の職 を得た訳で、元々気前の 良い働き者で小豆にメモ を取って仕事を覚えた。 ( ∋Д∈。)( 。 ∋Д∈)「奥さん、初鰹どう?」 (。 ̄(ぇ) ̄)dちゃんと働いてるみたいでした。 だから基地外ファッカー 集団のボスキャラの人並 み外れた落伍者の魚屋の オジサンは私の事を勝手 に「命の恩人」と云う。 月日を隔てるに連れて恰 も冬の日溜まりのような 暖かい追憶と化して自分 の存在の拠り処と化した 思い出。何故ならどんな 辛く悲しい過去でも過去 は「過去」であるが故に 妙に懐かしく想うから。 しかし、己の過去を想う 時程、冷静な分析と判断 を必要とする時はない、 魚屋のオジサンのチンポ は臭かった。続く( ̄。) 前へ |次へ |
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