《MUMEI》 快楽の沼地純真無垢な幼い少女を巡 る環境は野蛮から一向に 前進していない。否、寧 ろ退歩していると云った 言説にも一面の真理が含 まれる事を否定し難いと 思う今日此の頃、否、寧 ろ、何時何時でも時代は 悲観的であるから、我々 は物事を悲観的に捉える 事を拒否しなければ不可 ないのであろう。 少女は早く大人の女のコ に成長したかった。仮に 刹那であるにしても不断 に己を抹殺し続けている 名前も顔も持たない何処 の馬の骨だとも判らない 輩に処女を奪われる恐怖 を抱えつつ曖昧な妥協を 生きるよりは年の離れた 友人の魚屋のオジサンに 処女を捧げたいと想う。 オジサンはスラム街で生 まれ育った少年や少女が 如何に早熟であるかと云 う事を否応なく体験し、 少女のマシュマロの様な 頭の毛の放つ仄かな芳香 と甘い吐息に酔い痴れて 基地外じみた性愛の快楽 の沼地に自ら陥った。 和菓子店とは名ばかりの 「ちょんの間」と云った 名前の非合法な性風俗店 の一形態と化したウチの 実家である和菓子店の超 VIPルームにオジサン を招待した幼い頃の私は 先ず、チンポ団子とお茶 を馳走した。「どうぞ召 し上がれ、お前のような ルンペンはこの様な美味 しいチンポ団子を喰うた 事等は絶無であろうな」  ̄(ぇ) ̄))ノ○>(∈。) 「美味しいかもー」。 前へ |次へ |
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