《MUMEI》
怪物的現象
肩先に水筒を吊るした私

はオナニー小屋に行く。

白状の序でに云うと、暇

に任せてノートの余白に

綴る当の極私的官能小説

は異様なオナニー小屋で

出喰わした視角も触感も

対象の認識に貢献しない

荒唐無稽な現象の丁寧な

観察と記述から始まる。

しかし、その件を物語の

冒頭に詳述すると、常軌

を逸した破瓜期の少女の

綴る不毛、且つ不条理な

小説と断じられてしまう

可能性十分であるから語

る事なく筆を進めたが、

本当に恐ろしいので表現

を最小限に抑制してこの

体験(恐怖心霊体験)を語

る事と致しましょう。

(。ノ(ぇ)∈)ノ(。∋)く 「わーこやいよ―っ」。

目的地の山裾の廃屋へ続

く山道は狭く、祭の時に

地元の人が時々使う程度

で人影何てありません。

少し遠回して茸やら野草

を採集する事も愉しみ。

オナニー小屋として足繁

く頻繁に利用してるから

条件反射やらパブロフの

戌やら知らないけれど当

の廃屋に向かっていると

パイパン恥丘の先の割れ

目が湿り気を帯びる。常

に耳を澄して目を凝らし

環境の変化が示す兆し何

て読み取りながら全裸で

マスターベーションに耽

る何て素敵です。辺りの

静寂を打ち破って凛と響

く乙女の甘い吐息、何て

若し聞こえたら、その珍

しい見世物を見に市中の

教養のある人間は皆廃屋

に来るだろう、地方から

先を争って破瓜期の少女

のオナニーシーンを見に

来るだろう、そうなると

オナニーして見せて遣る

事は出来ないが、非常識

で有名な女のコになる。

(。ノ(ぇ)・)>( ̄。)(っ)ある意味で恐ろしいわ。

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