《MUMEI》
不幸の種
ウチの実家の客間を仮初

に住所と定めたお化けの

ジャクリーンは和菓子店

で働く事に同意した。

(∂∬∋3∈)ノ○>(∈。)

「毒饅頭喰え」。その時

は、野蛮な家事労働から

解放されて流石に少し嬉

しかったけど、「ほら、

貴女の親父のアタシを見

る目を見たか?若い娘に

年甲斐もなく手玉に取ら

れて全財産騙し盗られる

体の良い家畜の目だな」

と口走るジャクリーンは

父の愛人と化した。崩壊

してゆく家族の様子を、

時系列展開に添って観察

するのか、元々崩壊した

家族を観察するか、と云

う違いは同じ様で違う。

彼女は美少女だし、物怖

じ何てしない性格だから

初対面の殿方と挨拶を交

わして援助交際の値段の

交渉もスムーズでした。

そして老舗和菓子店とは

名ばかりの、ちょんの間

と云う名前の非合法的な

性風俗店と化す和菓子店

の様子をリアルタイムで

知る事になった。あの金

ピカ金のスケベー椅子に

金のスプレー塗ったのは

ワタクシであったのか、

と思う今日此の頃、元の

世界に戻った気がする。

(。ノ(ぇ)・)>(∈。)(っ)「元の木阿弥だよー」。

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