《MUMEI》 佐々木小次郎異世界での意識覚醒を通 して破瓜期の少女とその 弟と魚屋のオジサンの達 した境地は我々が現実と 称して大切に考えている シロモノは執着心から立 ち起こる白昼夢やら幻に 他ない。のであるから私 は良識ある人々の心肝を 寒からしめる淫行は不可 ません、と云った言葉に 力なく頷く胡散臭い人間 の道を選択するよりは、 広大な意識の地平へと辿 り着く道を選択したい。 (。ノ(ぇ) ̄)(∂∬ ̄3 ̄)それにしても自宅付近の ○○フラワー通り商店街 を長尺の妖刀を背に実に 堂々と闊歩するお化けの ジャクリーンちゃんの姿 は宮本武蔵を討ち倒して 天下を企む佐々木小次郎 の昔日の勇姿を不思議と 彷彿とさせた。「刃渡り 6センチ以上の刃物は、 銃刀法違反やー」「手広 く商売してるウチの店に 難癖つける893を腹癒 せにブッ殺して遣る」と 口走るお化けの少女は何 ら罪咎のないイタイケな 女児のように見えて相当 スキモノ淫乱娘である。 そして目的地の893の アジトの前に到着した。 「討って出る、難攻不落 の山城じゃあるまいし、 祟り神に刃向かったら恐 ろしい目に遭う、と云う 日本人の遺伝子に刻み込 まれた記憶を今一度思い 知らせて遣ろう」祟り神 だったのかー>(∈。)。 祟り神も祟り神、元伊勢 と噂の荒れ果てた廃屋の 床に埋まった大き目の壺 の中でカピカピだったお 化けの少女である、彼女 に任せておけば893の アジトの一つや二つ難な く制圧するに違いない。 (∂∬ ̄3 ̄)(ノ(ぇ)・。) 「熊だからじゃ」X3。 しかし、その超自然的な 力に頼ってこの先も安泰 と云える筈はなかろう。 前へ |次へ |
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