《MUMEI》
文化住宅
雨の日にスっケスケ仕様

に透けて見えるって事を

考慮しながらノ一パン&

ノ一ブラで純白のワンピ

を選択する常習性の高い

露出狂っぽいメンヘラ娘

の綴る、とりわけ美しい

怪物たちの物語「帰り道

は雨」はラストシ一ンの

光景を章タイトルに仕立

てた「返り血と雨」何て

云う訳の判んない展開で

当の読者様の期待を華々

しく裏切って完結した、


筈であったが、本作品の

モチ一フの一つの近親姦

の継続を担う一方の端は

相手に委ねられている様

に、クラスの男子生徒の

半分を斬殺したお化け娘

の顛末事情は当の本人の

意志とは関係なく、文化

やら社会の構造と云った

シロモノに一方の端は委

ねられているのである。


(。∋(ぇ)∈)(∂∬∋∈)

「えっさ、えっさ、引っ

越し作業のバイトって」

「ブツブツ煩え一熊」。


お化けとペンギン(弟)と

私(熊)は殺人事件の発生

した学校に娘やら息子、

果ては愛人のお化けを通

わせているとなると世の

中の評判の失墜に繋がる

事を恐れた両親から転校

を強要されて文化住宅を

仮初に住所と定めるハメ

に陥った。文化住宅って

云ってもフツ一の日本人

は知らない人も多いから

簡単に説明しないと不可

ません。しかし、作者は

説明過多な文章は苦手、

その上、誌面の都合上で

文化住宅の説明文を挿入

する余裕はない、だから

疑問をお持ちの読者諸君

は自分で調べると良い、

フツ一のリ一ズナブルな

賃貸アパ一トと思って頂

いて良い、「四戸一」と

云う構造の為に、江戸の

長屋のような実に濃厚な

人間関係が形成される、

と云う迄の話である。

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