《MUMEI》

「え…。」


彼女は、とても悪そうな顔をした。


「黒宮君、気持ちは嬉しいけど、私他に好きな人がいるの。
黒宮君の作ったオカルト話は、好きだけど、
友達として…。
本当にごめんなさい。」



彼女は図書室を出て行ってしまった。


作った
オカルト話…。


まさか、
作り話と
思っていたのか…。


僕の話は…
作り話
じゃないのに…。


僕は、教室に戻った。

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