《MUMEI》

教室------------------


「ねぇ今、黒宮君に告られたの。」


「えっー嘘でしょ。」


「断ったんでしょ、だってあいつキモイじゃん。」


「当たり前じゃん。あんなキモイやつと、絶対付き合いたくないよ。」


「そうだよね。」


彼女は、友達に言いふらしていた。


どうして
あの時
声をかけて
きたんだよ…。


僕を馬鹿にするために
声をかけたのかよ…。

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