《MUMEI》

許さない…
僕は魔法が使えるんだ。


あいつを
殺してやる…。

僕は走って家に帰った。


「おかえり、遊環。」


僕は母さんに、ただいまも言わず、自分の部屋に入った。


カーテンを閉め、
部屋を暗くし、
ろうそくに火をつけた。


『呪いのかけかた』


『悪魔と契約する方法』


『魔薬の作り方』

など、本に載っていることを何回も試した。


だが、どれも出来なかった。


人間は
魔法を使えない。

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