《MUMEI》

「なんだよ、これ。」


「簡単に言うと、力の源です。どうぞ、好きな指につけて下さい。」


僕は、宙に浮く黒い指輪を取り、右の人差し指につけた。

サイズは、ぴったりだった。


「これで使えるのか?」


「はい。それから契約として、あなたからある物を貰います。」


「ある物?僕の血か?」


「それは秘密です。」


「もう帰っていいか。」


「はい。どうぞ。」


僕は自分の部屋に戻った。

(売買成立…)

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