《MUMEI》

「カナン。私、体の疼きが止まらないの」

ほかの執事が居る中、私はそう言った。
とんでもない一言を投げたと私は思う。

忠実な犬だから言うことは聞くでしょう。

「抱け、私を」

口調を変え、脅した。欲しがっているのはディルド、バイブ、ローターじゃない。

欲しがっているのは本物。入れて欲しいのよ。

「……それは私だけに?皆に言っているように聞こえますが」

「誰でもいいのっ……早く抱きなさい」

執事たちはニヤニヤと笑い、今にも抱きたいという表情なのが伝わる。

「ふーん。さりな様はエロいですね。
じゃあ、お前等。さりな様を抱いてやれ」

「何でも良いのっ、早くしなさい」

あまり関わりのない執事もキモ男に変わる。
性欲の強い男たちは私の体を抱きしめ、ブラウスを優しく脱がせる。

性欲に飢えた獣でも優しさは兼ね備えているんだ、きっと……。

執事3人は瞬く間にわたしを裸にした。

「あー着衣のほうが良かったすか?」

「裸でも興奮する。良いじゃん、ヤろ」

「お嬢様のストレスはハンパないよまじ」

素が出てるな、と思う一方、花園が蜜に染まっている。

「エッチだなぁ、お嬢様は」

専属執事、カナンの声……。

そうして私は、横のベッドに強制的に寝かされた。

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