《MUMEI》 数年経って…ただ、これで得した時もあった。 2年経って5年生になった。5年になるまで2度クラス替えがあったが何かの縁だったのかどちらとも同じクラスとして過ごすことになっていた。その年の秋、クラス内で南條に対するいじめが発生した。 いじめた人はほとんどの男子と多少の女子によるものだった。いじめの内容はおなじみの目に見えないバイ菌を彼女になすりつけてバイ菌扱いにするというものだった。なぜいじめたか、なぜ標的が彼女となったのかは結局共に不明なままだった。 では、何故彼女と縁を切ってて良かったのか、それはほとんどの男子が彼女にいじめていたとあるが、男子でいじめてなかったのは僕、ただ一人だったということだ。 そのため、僕はこの事件に無関係だったため、また僕も既に彼女に対して無関心であったため罪に問われることはなかったことだ。 中学に入り、またもや彼女も同じクラスになっていたが徐々に出席数は減り、遂には不登校となったため、2年になった頃には他の中学校に転校することになり、僕の前から去った。 これが僕と南條との思い出の全てとなり、現在に至る。 もう彼女との縁は復活することはまずないだろう。 (この話はノンフィクションです) 完 前へ |
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