《MUMEI》
〜朝のお母さんにご注意を〜
俺は頭は良くない。
母が何をいきなり言い出すのかと身構えてみたが「勇者に選ばれた」
なんて、意味のわからない事を言われたらどうしようもない。

「何言ってるの母さん((汗」

俺はしばらく間が空いた後そうつぶやいた。

(母の寝言につき合っていられるほど今日は暇じゃないんだ)
なんて思いながら俺は母に向かっていた。

「だから!あんたが国の勇者に選ばれたんだって!!」

二回も言わなくてもわかる。

「母さん、ねぼけてねい?」
「ちゃんと起きてるわよ」

--ズイっ--
母は俺の前に白いきれいな封筒を渡してきた。
宛先は俺の名前で住所もこの家。
中身を確認し読んでみる。


  おめでとうございます。
 あなたは、国家認定の“勇者”に選ばれました。
 これからあなたには世界を救うための旅に出てもらいます。
 勇者様には貴族地位を与え社会における絶対貢献をさせていただきます。
 なお、勇者様にはいくつか試練を受けていただきたいと思っています。
 

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