《MUMEI》
神白奏真と事故死
-「やれないのに簡単に言うなよ」
俺はそう言い、回復した体で俺を押さえていた奴を振り解き鼻柱を殴った。
「がふっ…」
「な、何してんだテメェ!!死ねクソがっ!」
そう言って不良はナイフを出し襲ってきた。俺は相手の顔に靴を投げて腹を蹴りナイフを奪った。我ながら汚い、さすが俺汚い。
「…さて、ここで問題だ…今から俺はここにいる全員を殺します。お前等に出来ることは何でしょうか?」
俺はナイフを不良に指してそう言っていた。そして1分と経たずに不良は逃げていった。
「…ったく、勇気をもってカツアゲしろよ…帰るか」
俺はそう言ってコンビニ袋を持ち、チラッと少女(?)を見たが、ただボーッとしていただけだった。
「はぁ…疲れたな…」
俺は家に帰り弁当を食べ、ゲームをしながらつぶやいた。ゲームの画面には『You winner!! "全国一位"おめでとう!』の文字が出ていた。これはいま流行りの格闘ゲーム“Action Fighters”だ。しかし昨日買って今日始めたゲームがこんなに簡単だとは…
「…ゲーム買いに行こう…」
そう言ってゲーム屋に行く途中だった。俺が−鉄骨に潰され死んだのは。

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