《MUMEI》

反対側の席の安原がちょっかいを出してくる。

「初日から距離が近すぎるんじゃないか。コノコノ〜」


−−さて馬鹿は放っておこう。しかし意外だ。隣にカワイイ転校生が一人来るだけで俺は今勉強をしているのだからな。

もしこの転校生がカワイクなかったら………多分俺は教科書をその娘に渡し、いつものように机に伏せていたかもしれない。

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