《MUMEI》
4
「はあ、はあ、はあ・・・」

ふみは打ちのめされたように脱力し、色っぽく息を乱した。

「はあ、はあ、はあ・・・」

耕史はおなかや胸をやさしく触りまくり、あまりにも美しいふみを見つめていた。

「ふみ」

「はあ、はあ、はあ・・・」

「かわいい」

まんまと落とされてしまった。彼氏でもない男に弱点を責められ、股をびしょびしょにされてしまった。

「悔しい・・・」

「悔しい?」耕史は笑顔で睨むと、浴衣を脱ぎ出す。「そういう生意気なこと言うなら犯すよ」

「違うの待って!」

耕史は一気に全裸になってしまった。ふみは慌てた。

「それはやめて、それは許して」

「シャラップ!」

ほとんどルパンダイブだ。全裸のままふみの上に乗る。真っ裸で無抵抗のふみは、下半身がキュンとなるほど緊張した。胸のドキドキが止まらない。

「待って、待って、待ってください!」

「待たない!」

まさか。耕史は両手で彼女の腰をつかみ、思いきり突っ込もうとする。ふみは叫んだ。

「ダメ! やめて! やめて! 妊娠は絶対ヤダから待って!」

待ってくれた。

「はあ、はあ、はあ・・・」

「焦った?」耕史が笑う。

「やめてよう、無抵抗なんだよ、少しは考えてよう」

泣きそうな顔をするふみがかわいい。どうやら本当に犯されるのは勘弁のようだ。

「犯すのは許してほしい?」

「許してください」

「じゃあ、友達として付き合ってくれる?」

ふみは焦った表情をすると、聞いた。

「友達?」

「友達以上恋人未満。二人きりで食事して、映画観て。ここまでは友達じゃん。恋人未満というのはねえ、セックスはしないけど、全裸で全身マッサージはOK」

「・・・いいよ」

「じゃあ、また会ってくれる?」

「はい、誘って」

犯されないために、拘束されて無抵抗の間は低姿勢なのか。

「ほどいてください」

「ほどいた瞬間にビンタとかはなしだぞ」

「そんなことするわけないでしょ。許してくれたんだから」

耕史は、味わうように彼女のおなかを触る。

「ほどいてあげるけど、もう少し一緒にいたい。すぐには帰らないよな」

「帰らないよ」

「よし」

耕史はふみの手足をほどいた。

「・・・・・・怖かったあ」

「ビビッた?」

「ドキドキした」

ふみがニコッとする。夢の中にいるようだ。こんな可憐な美少女に、全裸で全身マッサージができる。今はこの関係を満喫しようと、耕史は思った。焦って犯してそれっきりでは、もったいない。こんなに大胆でMで魅惑的な女子とは、もう巡り会えないと思った。

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