《MUMEI》 ガチレイプ 1友達が少ないふみは、一人で行動することが多い。一人が平気な女子は逞しい。牛丼店やラーメン屋に一人で入るのは余裕だし、関東の近場なら旅行も一人で行ってしまう。 ふみは小さな旅館に来ていた。大きいホテルと違い、夜10時を過ぎると、1階のフロアには誰もいない。 彼女は大浴場で入浴を済ませると、部屋に戻った。浴衣の下は何も身につけていない。懲りないふみは、全裸でマッサージを受けたいと思ったが、フロントに電話をすると、マッサージはやっていないと言う。 「何だよ」 独りプレイも侘しい。彼女はテレフォンセックスをしてみようと、川北耕史に電話した。 『あ、ふみチャン?』 「お久しぶりです」 『全然会えないから、避けられているのかと思った』 「避けてないよ。今ね、あたしはどこにいるでしょう?」 ふみは浴衣のまま布団にうつ伏せに寝転がっている。 『え、家じゃないの?』 「旅館の部屋ん中」 『旅館? 旅行中なんだ』 「そう。もうあとは寝るだけなんだけど、ちょっと寂しかったから、電話しちゃった」 『それはもちろん光栄だけど』 「忙しいなら切るよ」 『大丈夫。暇だよ』 「今あたし、どんなカッコだと思う?」ふみはニンマリする。 『え、まさか』 「当ててみな」 『バスタオル一枚?』 「ブー」ふみは顔を紅潮させて囁いた。「生まれたままの姿よ」 『嘘』 「ホント」 『かわいいじゃん』 「あたし、いつも寝る時は全裸だから」 『セクシーじゃん』 「全裸でマッサージ受けようと思ったら、この旅館やってないんだって。凄く残念」 『全裸はヤバイでしょう。もし良かったら車を飛ばそうか?』 「あ、あたしを全裸マッサージする気?」 『嫌じゃなかったら』 「犯されるからヤダ」 『犯さないよ』 「絶対犯すよ」 ふみは興奮していた。本当に車で来る気か。 『旅館はどこ?』 「遠いよ。無理しないで」 『無理じゃないよ。ふみをマッサージできるなら北海道でも沖縄でも近いよ』 「よく言うよ」 前へ |次へ |
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