《MUMEI》
3
「まずは名前から聞こうか?」

「嘘言ったら回すよ」

怖い。本当に心臓が止まりそうな恐怖だ。男たちの顔が赤い。酒を飲んで酔っている。危険だ。

「ふみ・・・です」

「ふみ。年はいくつ?」

「まだ19歳です、許してください」

「19歳は立派な大人だよ」

「18禁って言うじゃん。19歳は犯してもOK」

「やめて、レイプだけは許してください、一生のお願いです」

しかしハイエナたちは目をギラギラさせて彼女の裸を凝視する。

「それにしてもいい体してるじゃん」

男たちは胸やおなかを触り、股を弄る。

「あっ、やめて、お願いやめて」

「やめないよ」

「やめてください」

触りながら男が聞く。

「で、何でスッポンポンだったの?」

「露出狂?」

「違います」

「自分で浴衣脱いだんだろ。わかった、レイプ願望があるんだ?」

「ありません」

「じゃあ、何で始めから素っ裸なんだよ」

ふみは困り果てた。答えようがない。

「お願いですから許してください。許してくださったら一生恩に着ます」

「どうするこの子?」

「マッドマックスプレイは?」

一人が言うと、皆が興奮したように、淫らな笑みを浮かべる。

「19歳のいたいけな少女にマッドマックスプレイは残酷だろう」

「マッドマックスじゃ古いから、土竜プレイだな」

「土竜プレイ女版」

何の話をしているのかさっぱりわからないふみ。男たちはいきなり手拍子を始めた。

「も、ぐ、ら! も、ぐ、ら!」

「え?」

土竜プレイ女版とはどういうことか。酷いことだけは勘弁してほしかった。

「ふみ」

「はい」

「何でも言うこと聞くか?」

「待ってください」

「聞かないならこの場で回すよ、どうする?」

「わかった待って」輪姦は困る。彼女に選択肢はなかった。「言うこと聞いたらレイプは許してくれますか?」

「許すよ」男は無責任に言った。

「わかりました」

「よーし」

ハイエナたちは、ふみを裸のまま旅館の外に出そうとする。彼女は泣き顔で暴れた。

「ヤダ、やめて、やめて、外は許して、外は許して!」

「しょうがねえなあ、おい、浴衣持って来い」

一人が浴衣を持って来て、ふみに渡した。彼女は赤面しながら急いで浴衣を着て、帯を締める。

「よし、行こう」

「武人の情けで浴衣着せてやったのに、騒いでみろ」

「騒ぎません、静かにしてますから、乱暴なことだけは許してください」

「おまえはいい子だ。いい子には俺らやさしいぞ」

やさしい割りには、ふみを容赦なく裸足のまま旅館の外に連れ出し、駐車場まで連行する。

「あの、どこへ行くんですか?」

「行ってからのお楽しみ」

まさか車で山奥に連れて行き、全裸で木に吊るして置き去り。そんな羞恥プレイが頭をよぎり、ふみは恐怖を覚えた。しかし、ハイエナたちが考えている悪事は、ふみの想像をはるかに超えていた。

駐車場に到着すると、いきなり凄まれた。

「ふみ、浴衣を脱ぎな」

「え?」

「え、じゃねんだよ。自分で脱がないなら無理やり脱がすぞ」

絶望的だ。ふみは泣きそうな顔をすると、帯を解き、浴衣を脱いで全裸になった。

「さあ、始めるぞ」

「待ってください、あたしをどうする気ですか?」

「こうする気!」

「きゃあああ!」

10人がかりで全裸のふみを車のボンネットの上に乗せると、大の字にして手足を縛ろうとする。何をするかがわかり、ふみは激しく抵抗した。

「待って、それだけはやめて、それだけは許して!」

「うるへえ!」

「いやあああ!」

両手両足をキッチリ縛られてしまい、ふみは完全に無抵抗だ。

「やめて、ほどいて、ほどいて!」

「さあ、出発進行!」

「ダメ!」晒し者にされる。これだけは絶対に許してもらうしかない。「お願いやめて、お願いですからやめてください!」

「ふみ、不特定多数の人間に素っ裸を晒す気分はどうだ?」

「やめて、絶対ヤダ、絶対ヤダから許して!」

泣き顔で懇願するふみを無視して、男たちは二台の車に乗り込む。ふみを拘束した車が動き出す。ふみはもがきながら叫んだ。

「やだあああああ!」

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