|
《MUMEI》 4無情にも車は走り出す。道路に出た。ふみは顔面蒼白だ。早くも一台の車とすれ違った。 「いやあああ・・・」 暴れて落ちたら死亡事故にも繋がる。ふみはじっとしているしかなかった。 「やめて・・・」 何台もの車とすれ違う。確実に全裸を見られてしまっただろう。恥ずかしいなんてものではない。女にとって、これ以上の羞恥プレイがあるだろうか。 店が見える。店の外に数人の男女。 「ヤダヤダヤダ」 思いきり見られた。ふみは声を上げて泣いた。 「あああああん！」 このまま、もっと大勢の人間がいる場所に行って晒し者にされるかと思ったが、二台の車は海へ行った。深夜の海。人はいない。今度はレイプの恐怖に身が縮む。 砂浜で車は止まった。 「はあ、はあ、はあ・・・」 男たちは車から下りると、ふみを笑顔で見る。 「ふみ、どんな気分だ？」 「はあ、はあ、はあ・・・」 「死ぬほど恥ずかしかったか？」 「・・・・・・」 「シカトするなら拷問だぞ」 「待って」拷問は困る。「もう、許して、許してください、もういいでしょ」 「そんなに痛い目に遭わされたいか？」 「え？」 「感想を聞いているんだぞ」 何が感想だ。ここまで残酷な仕打ちをして、どこまで辱めれば気が済むのか。しかし、逆らって痛い目に遭わされたら困る。 「死ぬほど恥ずかしかった」 「そうか、かわいい」 男たちはふみのおなかや胸を触りまくる。 「どうするこの子」 「最後はやっぱり将軍の娘ごっこでしょう」 「それしかないか」 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |