《MUMEI》

数日後、クロは何事もなかったように機嫌が直った。私とも、普通に話している。


「よし―。」


アカは決心をしていた。

「本当に行くの?」
私は念を押した。

「うん。決めたから―。」
アカはクロのいる方向に向かって走っていった。

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