《MUMEI》
3
千葉は、ゆりのおへそ周辺をソフトタッチで触りまくった。両手で彼女の美しい体を味わうように、おなかや脇腹を触りまくる。時より下腹部に手が伸び、ゆりを慌てさせた。

「ゆり」

「はい」

「全身愛撫してもいいか?」

「許してください」

「犯されるよりはマシだろ?」

そう言うと千葉は、ゆりの耳にキス。彼女が嫌がると、しつこく耳を責める。

「イヤ」

耳から首筋、肩と舌を移動し、手指と唇を使って左右の乳首を責める。

「んんん・・・」

夫の顔が浮かぶ。申し訳なさで一杯になった。しかし両手首を縛られて抵抗できないのだから仕方ない。ゆりは必死に自分に言い聞かせた。

舌が全身を這う。彼女はおぞましさに戦慄した。千葉の手が胸やおなかを触りまくり、内腿からついに股を弄る。

「あああ!」

ゆりは両膝を曲げて股をカバーすると、懇願した。

「そこだけは許してください」

「ココを触らないでどこを触れって言うんだよ?」

「そこはダメです」

「何で?」

ゆりは唇を噛み、千葉を見つめると、言った。

「そこは、夫以外の男性に触らせるわけにはいきません。わかってください」

「ほほう。それは妻の鑑と褒めてあげたいところだが」

千葉はポケットからSMグッズを出すと、ゆりの右脚を取り、ベッドの脚を利用して拘束してしまった。慣れている。ゆりは激しくもがいた。女が手足を縛られたら危ない。しかも全裸なのだ。

「やめて!」

力では勝てない。左脚も引っ張られる。千葉は、これ以上開けないほどの大股開きにすると、足首を素早く拘束した。上品なゆりにとって大開脚は屈辱的な仕打ちだ。

「あああ!」

ついに両手両脚を拘束されて完全に無抵抗にされてしまった。彼女は不安な顔色で身じろぎした。

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