《MUMEI》
4
「お願い。酷いことはしないで」

「酷いこと? もちろんするよ」

「やめて」

「なるほど、股は旦那以外の男に触らせちゃいけないのか?」

「許してください」

無抵抗では何をされても防ぎようがない。千葉は容赦なく股を弄る。

「あああ・・・やめて、お願い」

泣き顔で哀願するゆりに、Sな千葉は本気でエキサイトしてしまった。

「手で触ってそんなにショックじゃ、ココをキスされたらどうなるんだろうな?」

「やめて・・・」

何て恐ろしいことを言うのだろうか。ゆりは腰が引けた。千葉は勝ち誇ったように笑うと、ゆりの股にキスの嵐だ。

「あああああ! やめて、やめて、お願いやめて!」

男の邪悪な舌がいちばん大切なところを蹂躙する。たっぷりとクンニしながら、両手は左右の乳首やおなかを責める。不覚にもピンと立ってしまった乳首を指で弾かれ、クリトリスを舌で弾かれ、ゆりは腰を浮かした。

「やめて、やめて!」

まさか。そのまさかだ。ゆりは本気で慌てた。認めたくないが、感じてきてしまった。あり得ない。

「やめて、お願いですから、もういいでしょう!」

千葉は顔を上げると、ゆりに聞いた。

「何、これ以上責められるとイッちゃうからか?」

何て愚かなことを聞くのか。罵倒したかったが、レイプされたら困るので、ゆりは黙った。

「ゆり。気持ち良くなって来ちゃったのか?」

「そんなことはありません」

「じゃあ、これは何だ?」と左右の乳首を指で弾く。

「やめて」

男は乳首を舌で責めながら、手指でクリトリスを責め、ゆりを追い込む。

「んんん・・・」

気持ちを確かに持たねば。ゆりは唇を強く結び、すました顔をした。夫が大嫌いだという男の愛撫で落とされたら、妻としてこれ以上の裏切り行為はないだろうと思った。

そんなことを考えると、余計に息づかいが荒くなっていく。ゆりの弱点をまるで知っているかのように、的確に責めてくる。彼女は困った。

「んんん・・・」

千葉の卑劣な指は彼女の中に侵入。膣内マッサージでゆりを窮地に追い込んだ。

「んんん!」

Gスポットを難なく探り当てると、かき回したり、コンコン叩いてゆりをいじめた。

「あん!」

不意打ちを食らい、変な声を出してしまった。ゆりの顔は真っ赤だ。恥ずかしいし、情けない。

「やめてください、もう許して」

「ゆり、ココ気持ちいいんだろ?」

(嘘、どうしよう?)

追い込まれた。本気で感じている。ゆりは腰をくねらせ、押し寄せる快感に耐えた。

「やめて」

「ココ気持ちいいのか?」

「あああ・・・」

千葉は燃えた。明らかにゆりは感じてしまっている。これは死ぬほど悔しいだろう。

「やめて」

「やめないよ、ほらどうする?」

「あああん!」

ダメだ。気持ちいい。ゆりは激しく暴れた。

「やめて、やめて、やめて」

イカされたら夫に顔向けができなくなる。夫はこの男が大嫌いなのだ。そんな男の愛撫でまんまと落とされたら、完全に夫を裏切ることになる。

「やめて、もう許して、お願いですから・・・あああああん!」

急所に入ってしまった。ゆりは仰け反って悶えた。

「あああああん! あああああん! やめて!」

やめるわけがない。とことん責めまくる。

(嘘、どうしよう、耐えられない!)

何としても許してもらうしかない。

「千葉さん、お願いやめて」

名前を呼ばれて、千葉は少し良心がくすぐられたが、興奮して止まらなくなっている。

「あああああん!」

(ヤダ、イッちゃう・・・やめて)

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