《MUMEI》
21
綾香はセクシーなピンクのブラジャーとショーツだけという格好で、部屋に戻ってきた。かわいそうに顔が真っ赤だ。恥ずかしくて男性スタッフと目が合わせられない。彼女は唇を噛んで俯いていた。

「さあ、次は、水着の子を選ぶぞ」代野が張り切る。

五人の女は、緊張の面持ちで転がるサイコロを直視する。2が出た。由恵だ。彼女は全裸よりはマシと思い、素直に水着を受け取った。純白のビキニは恥ずかしい。海やプールならまだしも、畳の部屋で水着姿というのは目立つ。

代野通の目がギラギラ光る。無遠慮で、下着姿の綾香と水着姿の由恵を見る。二人とも豊かな胸。セクシーな美ボディ。見事な美脚。たまらない。今すぐ押し倒したい衝動にかられたが、代野は何とか耐えた。

「さて次は、男のロマン・彼シャツだ。彼シャツの意味はわかるな?」

皆、黙って頷いた。

「誰に当たるかな」

6が出た。すずだ。彼女はホッとした。とにかく全裸に当たらなくて良かったと思うしかない。すずも、隣の部屋で着替えてきた。上だけが白いワイシャツだから、嫌でも美脚が強調されてしまう。

「すず」代野が睨む。

「はい」

「胸元が見えるギリギリまでボタンを外すのが、男のロマン・彼シャツの基本だぞ」

「え、あ、はい」

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