《MUMEI》 5川平は二本の電マのスイッチを入れる。罪悪感はないのか。ゆりは川平の人格を疑った。どちらかというと、罪悪感どころか、ノリノリに見える。 「やめて、川平さんやめて」 「やめないよ。やらなきゃ僕が半殺しだからね」 そう言うと、いきなり電マの威力を最強にして、二本の電マの先端を左右の胸に当てた。 「何をするのバカ、あああああ!」 バスタオルの上からでも効く。凄い振動は海苛を慌てさせた。 「やめて、やめて、信じられない・・・あああああ!」 一本は胸を責めたまま、もう一本は徐々に下がり、おなか、内腿、そして、一旦膝まで行くと、そのまま上がっていって海苛の股を直撃した。 「あああああ! バカやめろ! あああああん!」 感じてきてしまった。海苛は泣き顔で腰を浮かし、悶えた。 「あああああん! あああああん! やめて、お願いやめて!」 二十歳の女の子がバスタオル一枚で悶える。代野は興奮した。海苛は悩ましい顔になってしまい、腰をくねらせた。 「やめて、やめて、お願いやめて・・・あああああ! あああああん!」 経験したことがない快感が下半身を直撃してくる。海苛は昇天寸前に追い込まれて慌てふためいた。 「あああああ、ダメ! 川平さんやめて、川平さん、川平さん!」 泣き顔で川平の名前を呼んで懇願しているのに、川平は全く責めをやめようとしない。ゆりは震えた。 「いやあああああん! ダメ、ヤダ、絶対ヤダ! 絶対ヤダ! やめてえええ!」 両目から涙を溢れさせる海苛を見て、ゆりは目を見張った。皆の目の前でイカされる。これは残酷過ぎる。 「やめて、許して、許して・・・ヤダヤダヤダヤダヤダ・・・あああああん! あああああん! あああああん!」 ゆりが動いた。川平の手首をつかみ、電マを海苛の股からどかした。 「何するんだよ?」 目を丸くして驚く川平から電マを奪うと、ゆりはゴンと電マで川平の頭を殴打した。 「痛い! 何するんだよ?」 ゆりはムッとすると、もう一度電マを振り上げた。 「わかった、わかった」 両手で頭を庇う川平。海苛は両目を閉じ、汗をびっしょりかいて、息を乱している。 「はあ、はあ、はあ・・・」 「ゆりー」代野は笑った。「随分思いきったことするねえ」 ゆりは顔を紅潮させて代野を見たが、勇気を出して言った。 「二十歳の女の子には酷です」 「ポイント稼ぎか?」 「そんなんじゃありません」 ゆりは、海苛の手足をほどいた。 「お、ゆり、何勝手なことしてるんだ?」 しかし代野を無視して、ゆりは海苛を抱き起こし、彼女を下がらせた。代野は思わず三井寺の顔を見る。 「まあ、いいだろう。次に進もう」 「ボスが甘やかすから、ゆりは自由に振る舞うんですよ」代野が笑う。 「その度胸に免じて許してあげようじゃないか。自分さえ助かれば他人はどうでもいいという人間よりは、はるかに素晴らしい行動じゃないか」 代野はさらにクイズを続けた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |