《MUMEI》
4
部屋の後ろにマットが置かれた。

「愛梨、仰向けに寝ろ」

「待ってください」ゆりが口を挟んだ。「何をする気ですか?」

「何、身代わりになりたいのか?」

「そんなこと言ってません」

「何だその生意気な態度は」

代野がゆりに歩み寄ると、愛梨が言った。

「やめてください、言う通りにしますから」

「よし、じゃあ寝ろ」

愛梨は唇を噛むと、マットに仰向けに寝た。代野と川平が愛梨の両腕をバンザイの形にして拘束する。

「んんん・・・」

豊かな胸が露わになった。恥ずかしい。愛梨は真っ赤な顔で横を向き、両目を閉じた。

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