《MUMEI》
14
ゆりに激しく抵抗され、なかなか電マ攻撃ができない。代野は大きな重いお膳をゆりの足のほうに持ってくると、手ぬぐいを二本用意した。

「へへへ」

「やめなさいよ、卑怯よ」

「うるへえ!」

「きゃあああ!」

ゆりの右足をつかみ、お膳の脚に縛りつける。左足も同じように縛りつける。両手首はすでに後ろ手に縛ってあるから、これで完全に無抵抗だ。

全裸で手足を拘束されてしまった。ゆりは不安な顔色で身じろぎした。セクシーなゆりに代野は興奮を抑えきれない。

「さあ、どうするゆり?」

「やめて、やめて」

「やめるわけないだろ」

電マが唸る。

「それとも、この状態で川平を呼ぶか?」

ゆりは顔面蒼白になると、哀願した。

「通さん、それだけはやめて」

「でもな。川平のことが大嫌いって聞くと、そういうシチュエーションを組みたくなるよな、ハハハ」

それは許してもらうしかない。

「許して、お願い。悪趣味にもほどがあるわ」

「でもゆりはMだから、大嫌いな軽蔑している男に嬲られるというシチュエーションは、結構スリル満点なんじゃねえか?」

「お願いします。やめて」

「ゆり。俺と川平と、どっちがいい?」

「通さんに決まってるでしょ」

即答されて、代野は気分を良くした。

「よーし、そういうかわいい態度なら、川平の刑は勘弁してあげよう」

ゆりが安堵した瞬間に、股に電マが直撃された。

「あああああん!」

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