《MUMEI》
セカンドレイプ 1
翌朝。代野は相変わらず一人で張り切っていた。

「さあて、朝食の準備だ。古関料理長、よろしく頼むぜ」

「はい」

「助手をつけよう。指名はいるかな?」

「いえ、特に」

「じゃあ、サイコロで決めよう。料理だから裸エプロンになってもらうぜ、ハハハ!」

代野の言葉に、女たちは緊張した。

「さあ、運命の悪戯に泣くのは誰かな。1番、また愛梨か」

「え?」愛梨は蒼白になる。

「愛梨は一度手伝ったから、ほかの女にしよう」

もう一度サイコロを振る。

「2番、由恵!」

白の水着姿の由恵は、かしこまった。

「エプロンは許してください」

「ダメだ」

「三井寺さん」

由恵が泣きそうな顔で三井寺に助けを求める。

「もちろん、その水着の上からエプロンをしていいよ」

「あ、ありがとうございます」

代野通だけでなく、ゆりも、三井寺と由恵のやりとりに驚いた。昨夜、何かあったのか。

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