《MUMEI》
13
「恨むならサイコロを恨めよ」代野通が振る。6が出た。すずだ。

「えええ?」

泣きそうな顔のすずに、代野は淫らな笑顔で迫る。

「19歳は立派な大人だ。容赦するわけにはいかねえ。さあ、大の字になりな」

すずは両腕で胸を隠しながら、つぶらな瞳で哀願した。

「死ぬほど恥ずかしいです。大の字は許してください」

「ダメだ」

「そんなあ」

「自分でできないなら手足を縛るぞ」

「やめてください!」

全裸で手足を拘束されたら何をされるかわからない。しかし自分から大の字になり、胸も股も全部晒すなんてできない。すずは困り果てた。

「許して・・・」

「許さん」

その時、ゆりが帯をほどき、バッと浴衣を脱いで全裸になる。代野は焦った。

「おっと、ゆり、何ストリップ始めてんだ?」

「すずチャンは許してあげてください」

「で、おめえが身代わりになるのか?」

「はい」ゆりは代野を睨んだ。「その代わり、この五人はもう辱めないと約束してください」

ところが、代野は満面笑顔で言った。

「ダメだ。ゆりの場合は大の字だけでなく、川平の刑だ」

「え?」ゆりは躊躇した。それだけは死んでも嫌だ。

川平は全裸のゆりを危ない目で見ている。やる気満々だ。

「ゆりが断るなら、すずが大の字だ。時間稼ぎするなら、すずも川平の刑だぞ、いいのか?」

「ヤです」

すずは即答したが、大の字にはなれない。このままでは危険だ。ゆりもすずも川平の刑で陵辱されてしまう。意を決した海苛は、何も言わずに、突然代野の目の前で大の字になった。

「おっとう」

代野も川平も、海苛の大胆な行動に目を丸くする。そして、あまりにも美しい、魅惑的な裸体に目を見張る。

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