《MUMEI》
第四話『サイカイ』
ー昨日理事長と話をしたあと、俺は家に帰ってきて死ぬように眠った。そして、朝がきた。
「はぁ…制服めちゃくちゃピッタリだ…いつ採寸したんだよ、こえーな…」
俺はそんな独り言を言いながら家を出て学園に向かった。そのあと俺は担任の先生に連れられクラスへ移動した。ちなみにここ、先生もオール男性。哀しいな…女子居ないって。
「ほらお前ら席つけー、今日は転校生が来てる。おい、入ってこい」
いや、先生平然としてるけど教室の会話凄まじいよ!?
『イケメンかな〜♪』とか『可愛い子来い!』とか聞こえるよ!?さすが男子校…あ、あと俺が教室に入ったとたんその声パタリと止みますたwwww(泣目)
「え、えーと霧崎灯真です…よろしくお願いします」
そしてその瞬間歓声があげられた。
「イケメンキター!」「ああ、犯されたい…」「好きです!」
いや…コイツら恐いよ!!最後に至ってはもうそれ告白!
「お前らうるさいぞー、じゃあ霧崎…如月の隣行け」
先生ありがとうございます!…って如月?俺は恐る恐る先生の指差す方を見る。
「え?」
そこにはこの前のあいつがいた。俺はとりあえず席についた。
「よろしくお願いしますね」
と如月はぼそっといったあとすぐに前を向いた。
「あ、おう…よろしく…」
そして俺はHR(ホームルーム:朝の会的なやつ)が終わり、怒濤の質問攻めにあい、休み時間に教室から逃げるという事を毎回することになった。
〜放課後〜
俺は夕焼けの眩しい教室のなか一人でボーッとしていた。
「あの、霧崎君?大丈夫ですか?」
「おぁあっ!?な、なんだ如月か…何の用だ?って近いな…」
如月は俺の顔の10cm程度まで迫ってきてた。
「あ、すみません…えと、霧崎君が寮に来ないので迎えに来ました。」
「あぁ、ありがとな…っと行くか」
「はい、こっちです」
俺は如月に連れられて寮に行った。そしてその途中、如月を見ていると目につくのは長く伸びて後ろで結った髪の毛が可愛らしかったのと身長が低い事、たぶん158cm程度、俺が179cmだからな…可愛い。あぁもう何もかもが可愛い。
「着きましたよ、霧崎君?」
「如月…」
俺はそういいながら如月にキスをした。

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