《MUMEI》
音の錬金術師と2人の手練 【鋼の錬金術師
 長い廊下を、少し早足で進んでいくのは、青い制服に身を包んだ、20代前後の男3人組だ。向かって右側の男は短い黒髪で、180センチ程だろうか。
3人の中では一番背が高い。左側の男は明るい茶髪で、背中まである長い髪を後ろで結んでいる。そして中心を歩く男は一番背が低く、左右の2人と
比べると、とても頼り無さげだ。

 そんな3人が向かっているのは司令室。彼らは司令室の前に立つと、軽く深呼吸をした。

「いよいよ新しい上司との対面か」
「聞くところによると、俺らと年、そんな変わんねえらしいぞ」
「良い方だといいんですけれど」

 中心の男が、扉を開けた。

「失礼します。今日からここに配属されました、エレイン・フレッカーです!」
「同じく今日から配属されましたー、クラウス・バレットです」
「同じく今日からッス、ニコラス・オースティンでっす」

 そして、こう言う。

「よろしくお願いします!」

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