《MUMEI》 「そんなことはないだろ。もう終わったことなんだって」 「始めに殺されたのは幼稚園児、次は初老のおじさん、その次は主婦。そして次は高校生。だから石島君も気を付けてね」 −−マテマテ、始めの3つまでは良いよ。そんな嫌な事件があったんだからな。でもその次の高校生って何だ?気を付けろってどういうことだよ。 「あたしの家ここなんだ。まだ片付けが残ってるの。がんばらないとね。それじゃあね石島君。また明日」 手を振りながら、俺はこの転校少女がとんでもない娘なんじゃないかと心底思った。 前へ |次へ |
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