《MUMEI》
神白奏真とあの少女【後編】
なんであの女の子が?…いや、今はそんなことより氷を避けねーと…!
俺とテラは岩場に隠れた。どうやら見失っているようだ。だが辺りに氷を飛ばしているため、たまに破片が飛んでくる。
「うおぉっ!?っぶねぇ…クソ、どうする…?」
「そ、奏真っ!特天!特天使うのじゃ!」
「分かってる!でも俺の特天は近づいて相手を叩かなきゃ使い物になんねー…その点、あいつは氷を飛ばす飛び道具タイプだ。俺とは相性が悪い!どうする……いや、可能性は低いが一つ手段がある。」
「な、なんなのじゃ?その方法とは…」
「ゲームオタクのヒキニートなめんなよ?成功するかはわかんねーけどな…」
俺は勢いよく飛び出し能力を発動させた。
そして少女はこちらに向かって無数の氷を飛ばして来た。
俺は目の前に石ころをひょいと浮かべ、それを殴った。
すると石ころは四方八方に砕け散り氷を全て砕いた。
途端に俺は少女の目前に飛びあたらない程度に拳を振った。
少女は俺の神通力の風圧で吹き飛んだ。
「っしゃぁ!成功したぞ、テラ!!」
「おぉー!凄いぞ奏真!!やったぁ!」
俺らは一通り喜ぶと少女に駆け寄り問いただした。
「さて…まず、名前、歳、どうしてここにいるのかを話せ」

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