《MUMEI》
女スパイ 1
警察内部にも知られていない、潜入捜査専門の特殊班があった。責任者は警察の幹部だが、潜入捜査をするメンバーはまだ二人しかいなかった。あまりにも危険な任務なため、誘われた女性刑事の多くが断った。ある意味、当然の話だ。

犯人から見れば女スパイ。女スパイが邪悪な犯人に捕まってしまった場合、どういう目に遭うかは想像がつく。男の場合は殺されるか否かだが、女の場合はそうはいかない。

素っ裸にされて手足を縛られ、エッチな拷問でとことん責められる。そんな危ない仕事を好んで引き受ける女性警察官はいない。

メンバーに選ばれた二人も、最初は躊躇したが、主に性犯罪撲滅のための特殊班と聞き、引き受けた。

一人は塩刈千香。24歳。金髪に近い短めの茶髪がよく似合う。気の強そうな目をしているが、唇が愛らしい。158センチで、私服を着れば刑事には見えない。

スリムでセクシーな美ボディ。見事な美脚。格闘技の心得があり、使命感に燃える誇り高き刑事だ。すましているときの澄んだ瞳が魅力的で、純粋な彼女は、仕事一筋で生きてきたため、恋愛経験には乏しい。

もう一人は三上瑠璃子。21歳。童顔で18、9の少女にも見える。肩に触れるきれいな黒髪。細身で小悪魔タイプ。つぶらな瞳から放たれる魅力光線は、男を翻弄する。小麦色に焼けた肌。157センチのスレンダーボディがたまらない。

彼女たちは、人身売買をしているという疑惑のある店に客として潜入し、証拠をつかむと、外で待機しているワゴン車の刑事に知らせ、見事に一網打尽。

潜入捜査は度胸がないと務まらない。こうして千香と瑠璃子は実績を積んでいった。

あるとき、タレコミがあった。

科学者の田辺幹一と助手の切川琢磨の研究室が、わいせつな女体実験を計画中だというのだ。あまりにも唐突なタレコミに、警察も首をかしげていたが、事実だとしたら由々しき事態だ。犠牲者が出る前に調べようと、潜入捜査特殊班に連絡がきた。

千香と瑠璃子は早速打ち合わせをする。店なら客として入りやすいが、研究室となると、なかなか潜入するのは難しい。

パソコンを巧みに操作し、三上瑠璃子が画面を見ながら千香に聞かせる。

「田辺幹一、40歳。身長182センチ」

「結構長身なんだ」千香が言った。

潜入のために着替える前は、二人とも警察官らしくグレーのスーツを着ている。署内を派手な格好で歩くと目立つからだ。

「で、助手の切川琢磨は、30歳。身長183センチ。長身コンビ?」

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