《MUMEI》 11切川に至近距離でお尻を見られている。千香は歯を食いしばり、この恥辱に耐えた。切川は「キレイなお尻してんじゃん」とパンとお尻を叩いた。 「やめなよ!」 千香は思わず振り向いて睨んだ。すると切川はいきなり乱暴に千香の首を上から押さえて、彼女をうつ伏せにしてソファに押さえつけた。 「ちょっと」 「何生意気な態度取ってんの?」 「生意気な態度なんか取ってない」 「取ってんじゃん」切川は男たちに言った。「この子の手足を縛りな」 「はい」 縛ると聞いて千香は激しくもがいたが、男たち数人に力で襲われたらどうしようもない。両手首に手錠をかけられ、両足も足枷で拘束されてしまった。SMグッズを始めから用意していたのだ。 「ほどいて、ほどきなさい!」 「ほどきなさい? 何で命令口調なの」 切川は千香を強引に仰向けにひっくり返した。 「あっ・・・」 胸も股も丸見えだ。しかも無抵抗の状態では危ない。 「千香」切川は彼女のおなかをさわる。「何生意気な態度取ってんの?」 「生意気な態度なんか取ってません」 切川は笑みを浮かべると、ナイフを出した。 「あっ・・・」千香は慌てて身じろぎする。 「刑事ってそんなに偉いんだ。でもそれは錯覚だよね」 切川はナイフを千香の股にピタッと当てた。 「あっ・・・待って」 「待たないよ。ココ切り刻んでやろうか?」 切川がペタペタペタペタと千香の股をナイフで叩く。 「あああ、待って、待って」 「ほら、腰を1ミリも動かせないよ、どうする?」 「やめて、危ないからやめて」 「やめて? かわいい。哀願しちゃうんだ」 そう言いながらもペタペタペタペタとナイフで股を叩く。これはたまらない仕打ちだ。大切なところを傷つけられてからでは遅い。千香はひたすら哀願した。 「やめて、お願いやめて」 「かわいい」 「やめて、やめて」 「降参?」 「降参」 「降参かあ」切川は笑った。「君みたいなプライド高い刑事が降参と口にするというのは、よっぽどのことだな」 切川は叩くのをやめたが、ナイフは股に当てたままだ。 「じゃあ、生意気な態度を取ったことを謝りな」 「嘘」 「ホント」 ここは素直に従うしかない。意地を張っても卑猥な意地悪をされるだけだ。 「・・・ごめんなさい」 「よし、許してあげよう」 切川はナイフをしまうと、彼女のおなかの上に手を置いた。 「ほどいてあげるけど、暴れちゃダメだよ」 「暴れません」 切川は千香をうつ伏せにすると、手枷足枷をほどいた。 (悔しい・・・) 悔しいけど、今は我慢だ。瑠璃子と二人、無事にここを出るまでは言う通りにしたほうがいい。千香は上体を起こすと、弱気な目で切川を見つめた。 「服を着てもいいですか?」 「いいよ」 前へ |次へ |
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