《MUMEI》
4
千香は息を弾ませながら頭の中を急回転させた。何とかして脱出しないと大切な体を好きにされてしまう。女性警察官として、邪悪な犯人に体を奪われるわけには絶対にいかない。

そこへ白衣を着た男が入ってきた。髪が乱れている。

「切川。ちょっと」

「はい」

切川と呼び捨て。この男が所長の田辺幹一か。千香と田辺は目が合った。

「この子が千香か。かわいいじゃないか」

「ええ」切川が短く笑う。

二人が部屋を出て行こうとすると、一人の男が聞いた。

「切川さん。さわっちゃダメですか?」

千香はドキッとした。切川は振り向くと、あっさり言った。

「さわるだけならいいよ。犯しちゃダメだぞ」

「わかりました」

田辺と切川は部屋を出ていく。千香は不安な顔色で身じろぎした。男たちはハイエナのような目で千香を見る。

「何よ、やめなよ」

「やめねえよ」

六人の男は一斉に千香の体をさわりまくる。

「あああ、やめろ、やめなさい!」

男たちはやめない。胸におなかに好き放題さわりまくり、ついに股を弄られた。

「あああ! やめなさい、本当にやめなさい!」

「何で命令口調なの?」

「俺ら雑魚扱いか?」

「違うわ」千香は急いで答えた。

「生意気!」

さわるだけと言われたのに、二人の男は両側から千香の左右の乳首にキスの嵐。

「あああああ・・・やめろ、やめなさい!」

そして一人の男は情けも容赦もない。千香の股にキスの嵐だ。

「あああああん!」

左右の乳首と股を同時に唇で責められる。初めて体験する三箇所同時キスに、千香は腰を浮かした。

「やめなさい・・・わかったやめて、やめて!」

哀願しないと許してもらえない。千香は意地を捨てて懇願した。

「お願いやめて、やめてください!」

残りの三人もおなかや脚をさわりまくり、千香をとことん追い込む。

「あっ・・・くううう・・・」

歯を食いしばって恥辱に耐える。男たちは面白がってやめる気配はない。クンニしていた男は、千香のクリトリスを舌で弾く。

「あああああ! やめて、やめて、お願いだから」

そのとき、別室では恐ろしい会話がなされていた。

「嘘でしょ?」切川は苦笑する。

「ホントだ。千香のようなプライドの高い女が屈辱にまみれる姿を見てみたいとは思わないかね?」

田辺の目が燃えている。切川でさえ少し腰が引けた。

「バターの中にこの媚薬を? この媚薬を股に塗られたら、5分で昇天しちゃいますよ」

「ふふふ。しかし千香は犬のクンニでイカされたと思う。だから絶対に媚薬の話は出すなよ」

「それはちょっと、残酷過ぎませんか?」切川の笑顔がやや引きつる。

「残酷拷問大いに結構。興奮するだろう」

切川琢磨は気が進まなかったが、田辺の命令を無視する気はなかった。部屋に戻ると、早速男たちに話して準備させた。男どもは切川と違って歓喜雀躍だ。田辺所長を始め皆のドSぶりに、切川は感心しながら呆れた。

 

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