《MUMEI》 4「無実の罪の女の子を、さらって来いと?」 「それが嫌なら瑠璃子君を連れて来るんだ。あの子が手を引くと言ったから奇跡的に開放してあげたのに、手を引かなかった。本来どんな酷いことをされても文句は言えない立場だぞ」 切川琢磨は仕方なく答えた。 「わかりました。瑠璃子よりかわいいかどうかはわかりませんが、女子を一人連れてくればいいんですね」 「千香、瑠璃子クラスじゃないと認めん」 「・・・はい」 切川が部屋を出ていくと、田辺は電話をした。 「あ、もしもし、私だ。切川君が外へ出たら連絡したまえ」 しばらくすると、電話がかかってきた。田辺はすぐに出た。 「もしもし・・・そうか。出かけたか。では瑠璃子を連れて来るんだ。千香に合わせてあげると言えばいい」 瑠璃子は寝室のベッドで休んでいた。全裸だが体にバスタオルを掛けて寝ている。そこへ屈強な男が二人入ってきた。瑠璃子は不安な顔で男を見た。 「所長がお呼びだ。千香に合わせてあげると」 「え?」 瑠璃子はバスタオルを体に巻くと、男たちについていった。彼女は罠とは知らずに田辺が待つ部屋へ通される。 「お、瑠璃子君。バスタオル一枚とはセクシーな格好だな」 瑠璃子はおかなに手を当てると、聞いた。 「千香さんは?」 「二人きりで積もる話もあるだろう。この部屋の中に入りなさい」 瑠璃子はガラス張りの部屋を見た。ここで千香と話せるのか。彼女は警戒しながらも部屋に入った。ガラスの扉が閉まる。田辺は怪しい笑顔で小窓から覗いた。 「瑠璃子君。千香の前に面白いものを見せてあげよう」 「え?」 部屋の中の大きな扉が開いた。そこには数十本の赤黒い大蛇のようなモノが見える。瑠璃子は驚きの表情で見上げた。 「何これ?」 「見ればわかるだろ。触手だよ」 「触手?」 「千香とおしゃべりする前に、こいつと遊んでもらおう」 瑠璃子は田辺を睨んだ。 「騙したのね?」 「私にそういう生意気な態度を取るなら容赦しないよ」 田辺幹一は危ない笑顔でキーボードを操作する。触手が動き出した。瑠璃子は逃げようとしたが、すぐに両手両足をぐるぐる巻きにされ、空中に上げられてしまった。 「あああああ!」 やや仰け反る格好にされると、あっさりバスタオルを剥ぎ取られ、何十本の触手が瑠璃子の体めがけて液体を発射する。 「いやあああ!」 強烈な媚薬が全身にぶっかけられてしまった。田辺は悪魔の笑顔でキーボードを叩く。触手が瑠璃子の左右の乳首とおなか、そしてお尻を愛撫する。 「やめろ! 卑怯だぞ!」 無抵抗では何もできない。激しくもがく瑠璃子を見て、田辺は興奮した。 「さあ、どうする、瑠璃子君? 死ぬほど気持ちいい目に遭わせてあげるぞ」 「やめなさいよ、卑怯よ!」 「卑怯だよ。今頃気づいたのかな?」 太い触手が股を直撃する。 「あああああん!」 細い触手が下腹部や内腿を愛撫する。さらに両耳など全身の敏感な弱点を触手が同時に責めまくる。 「あああああ! あああああん!」 (悔しい!) 「あっ、くっ・・・くううううう!」 瑠璃子は歯を食いしばるが、押し寄せる快感に耐えられない。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |