《MUMEI》

真奈は昨日の変な話し以外は至ってまともだった。俺と同様にあまり勉強が得意でないことも話しを弾ませる原因になった。

−−昨日のことは忘れよう。

休み時間に真奈と安原が話しをしていた。
話題は何故か物理の問題。

「これはフレミングの法則を使うんだよ」

「フレミング?あったねそんなの………どうだっけ?これであってる」

真奈は左手で形を作った。

「それ違う、それはキツネさんかな」

真奈は影絵でやるキツネのようなものを手で作っていた。

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