《MUMEI》 7機械は素早く動き、彩の両腕を頭のほうへ持っていき、クロスする形にした。そして背もたれが倒れ、仰向けの状態にされると、股への強烈な振動が激しくなっていく。 「んんん・・・」 思わず声が出てしまうほどきつい。悔しいが快感が押し寄せて来る。警察官が二人もいるのに、悪びれず先ほどと同じことをするとは。罪を認める気なのか。 片瀬晴久は目をギラギラさせて彩を見ていた。もう本性を隠していない。彼女の水着姿はたまらない。魅惑的な美ボディを見て、心底犯したいと思った。 「どうです?」 「やっぱりこれ、刺激強過ぎますよ」 「いえいえ。普通のマッサージチェアですよ。女子高生なんか普通にしていますよ。刑事さんが感度がいいだけじゃないんですか?」 「そんなことありません」彩は片瀬を睨んだ。 「何ですかその生意気な目は?」 「何が生意気よ。もうわかったわ。止めなさい」 「止めません」 「小池君」 小池は怖い顔で言った。 「止めろ」 「止めろ?」片瀬は目を丸くして小池を睨む。「年下のガキが。刑事ってそんなに偉いの?」 「何!」 小池は立ち上がろうとして気づいた。両手両足が動かない。 「あ、貴様、何をした!」 「君は動けないよ」片瀬は危ない笑顔でリモコンを見せた。「私がロックを解かない限りね」 小池は激しくもがいた。 「貴様、早く外せ! これは犯罪だぞ!」 「うるさいよ」 片瀬は彩のほうを向く。彼女は紅潮した顔で身じろぎした。不覚にも本気で気持ち良くなってしまった。 「片瀬さん、とりあえず機械を止めてください。ちゃんと話し合いましょう」 「嫌だね」片瀬は面白がっている。「私に対して随分と生意気な態度を取ってくれたねえ」 「え?」彩は焦った。 「刑事さん。年はいくつ?」 彩は弱気な顔で片瀬を見つめた。ここはヘタに逆らわないほうが身のためだ。 「あたしは刑事じゃないわ」 「はあ?」 「巡査よ」 片瀬は一瞬戸惑い、小池と彩を交互に見た。 「婦警チャンか。よくも騙したね」 「警察官に代わりないわ。嘘はついてない」 「で、いくつ? 答えないと全裸にしちゃうよ」 「わかったやめて」 小池が見ている目の前で全裸にするのだけは許してもらうしかない。彩はつぶらな瞳で片瀬を見つめた。 「あたしは二十歳です」 「じゃあ、20も年上の私にタメ口叩いてたわけか」 「敬語使ってました」 「ふふふ。ところどころ敬語だったけど、基本的に上から目線だったよねえ」 「いいから外せ!」小池が怒鳴る。 片瀬は、ゆっくり振り向いて小池を見ると、怪しい笑みを浮かべた。 「心配しなくても君にはいいものを見せてあげるから、ちょっと黙ってて」 「何!」 片瀬はマシーンで彩を責めたまま、ブラジャーの紐を引っ張る。彩は慌てふためいた。 「待って! それだけはやめて、それだけは許して!」 前へ |次へ |
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