《MUMEI》
9
片瀬がリモコンを操作すると、彩の両足が大きく開かれ、思い切り上げられてしまった。

「いやあああ!」

お尻と股が丸見えの屈辱的なポーズに、彩は思わず弱気な顔で哀願した。

「わかったやめて、わかったから!」

「じゃあ、ケダモノという言葉を取り消しな」

「取り消します。ごめんなさい」

「かわいい!」

しかし、足を下ろしてくれない。責めはそのまま続いている。今度はお尻にも電動歯ブラシが襲いかかり、中心に刺激を加える。

「あああ・・・やめて、やめて・・・あああああん!」

「やめろう!」

「小池君。そんな怒ってないで、彼女を見てあげなさい。かわいい同僚が体張って美しい裸体を晒しているんだから、見てあげないと失礼でしょう」

「小池君見ないで!」

「見てない、見てないよ」

彩は本気で慌てた。一気に昇りつめて来てしまった。

「あああ、嘘、待って、あああああん! 小池君助けて」

「小池君じゃないでしょう。私に哀願しないと助からないよ。それとも小池君の見ている目の前で昇天してもいいのかな?」

(あああ、ダメだ、イッちゃう!)

「片瀬さん、お願い、助けてください」

「かわいい!」

泣き顔で懇願する婦人警官に、片瀬は心底感動した。しかし許す気はない。同僚の目の前で無念にもイカされて、屈辱にまみれる美人婦警の表情が見たかった。

「お願い、許して・・・あああ、ダメ・・・ヤダヤダヤダヤダヤダ、絶対イヤ」

愛液が溢れる。股をびしょびしょにされ、屈辱と羞恥で頭の中は真っ白だ。

「あああ、やめて・・・嘘どうしよう・・・待って、待って、待ってください・・・あああああ! あああああ! あああああん!」

無抵抗ではどうすることもできない。彩は仰け反って悶えた。

「あああああん! あああああん! やめて、やめて・・・お願い許して・・・ああああああああああん! あっ・・・・・・」

イカされてしまった。無念極まりない。

「んんんんん・・・」

「お、落ちたか?」

「んんん・・・」

「落ちたって言わないとこのまま責め続けるよ」

どこまで辱めれば気が済むのか。

「・・・落ちた」

「参ったか?」

悔しい。悔しいけど今は言う通りにするしかない。

「参りました」

「かわいい!」

片瀬は感激の表情で歯をむき出しにして笑うと、機械を止めた。

「はあ、はあ、はあ・・・」

彩は打ちのめされた。婦人警官が憎き犯人の手にかかってイカされる。これがどれほど屈辱的なことか。彼女は気が動転していた。

「貴様・・・」

殺意の目をして睨む小池に、片瀬は涼しい顔で言った。

「そんな怒ったふりして。本音はかわいい婦警チャンの裸を見れて、しかもイク瞬間を見れてラッキーと思ってるでしょう。もしかして図星?」

「ぶっ飛ばす!」

目を剥いて片瀬に掴みかかろうとするが、マッサージチェアは重い。自力で移動するのは無理だ。片瀬は小池の後ろに回ると、マッサージチェアを押した。

「あ、何をする!」

キャスターがついていた。用意周到だ。

「これからは婦警チャンと二人きりの時間だから、君は別室で待機してて」

片瀬のセリフを聞いて、小池だけではなく彩も焦った。

「貴様、どこへ連れていく。いいからほどけ!」

「うるさいよ」

片瀬は、小池をマッサージチェアに拘束したまま別室に連れ込んでしまった。彩は不安な顔色で唇を噛み、身じろぎした。

 

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